テーブルやこたつ、カウンターやフロアキャビネットなどの上の部分、天板を処分したい場合はどのような処分が適切なのでしょうか。
天板は大きめの板で、厚みがあり重量があるものが多いので、ゴミ収集ステーションにポンと捨てられるようなゴミではありません。素材も木をはじめ、ガラスやメラミンなどがありますから、それによって処分方法が異なることもあるでしょう。
処分してしまいたい天板は粗大ゴミでOKなのか、それともほかに適切な方法があるのか、くわしく解説していきます。
目次
天板とはどのようなものを指す？
天板の「天」とは「上の部分」を指し、ものの最上面に据えられる板を天板と呼びます。天板をのせて使用するものは、例をあげるとテーブル・こたつ・キッチンのカウンターやフロアキャビネットなどがあります。
天板の素材には、つぎのようなものがあります。
木材
天板の一般的な素材といえばこれで、もっともなじみがあるはずです。木製の天板は木の種類によって風合いや耐久性が異なりますが、よく用いられるもので「オーク」や「ウォールナット」などがあります。
オークは耐久性に優れており重厚感がある天板になりますし、ウォールナットなら強度があり衝撃に強く、加工性が高く光沢があるため高級感があります。
ガラス
テーブルの天板として用いられることがあり、透明なので圧迫感がなくなり部屋がすっきりとした印象になります。木製の天板とは違い、経年劣化しにくく汚れもつきにくい、落としやすいのですが、処分する際には扱いが面倒かもしれません。
メラミン
メラミン樹脂製の天板は、とても硬いので傷がつきにくく熱にも強く手入れがカンタンで人気があります。プリントすることでグレーのコンクリート調に仕上げたり、木目調にも仕上げることができます。
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自治体で処分する場合
もっとも一般的なゴミ処理の方法といえば、住んでいる地域の自治体で処分してもらうことでしょう。天板を自治体のゴミに出す場合、つぎのような方法があります。
粗大ゴミとして出す
一般的に、ゴミ収集の指定袋に入れることができないサイズのゴミは、粗大ゴミとして戸別回収や直接搬入で処分してもらいます。自治体によっては「天板」として品目別の料金が決められているかもしれませんが、それ以外なら天板のサイズによって料金が異なるケースがあるので、くわしくはゴミ処理を担当する部署に問い合わせてください。
戸別回収の場合、回収できるサイズが決められている可能性があるので、あまりにも大きな天板なら断られてしまうかもしれません。その場合、清掃センターなど自治体のゴミ処理施設まで持って行くことで処分してくれる可能性があります。処分可能なサイズなどは、こちらも自治体に問い合わせてみてください。
自分で直接処理施設に持ち込む場合は、予約が必要ならあらかじめ電話やネットで予約し、当日の業務時間内に処分したい天板を持って行きます。戸別回収で処分を依頼する流れは以下のとおりです。
- 自治体の粗大ゴミ戸別回収に電話やネットで申し込む
- 申し込みの際に確認した料金分の粗大ゴミ処理券を取り扱い店舗で購入する
- 粗大ゴミ処理券を処分したい天板の目立つ部分に貼り付ける
- 当日になったら指定の場所まで天板を持って行く
なお、こたつの天板をこたつ本体と一緒に処分する場合、自治体によってはセットで引き取ってくれるケースもあり、その場合は天板とこたつ本体の処理料金を別々に支払う必要がありません。
一般のゴミとして収集に出す
ゴミ収集の指定袋に入れることができるサイズに解体すれば、天板も一般のゴミとして処理することができます。木製やメラミン製の天板ならノコギリなどで切断し、ガラス製なら割る必要があるかもしれません。
ただ、薄くて小さな天板ならそれも可能ですが、厚みがある大物なら小さく切断・解体するのはカンタンではないでしょう。素材がウォールナットである場合、非常に硬いですから大変です。
ガラスも割るとき、割った後の作業も危険が伴いますし、天板は解体せず粗大ゴミとして処分したほうが無難でしょう。また、解体しても元の大きさで粗大ゴミとして扱わなければならないというルールがある自治体もありますから、ムダな労力を使わないように事前にゴミ出しのルールを把握しておいてください。
買い替えのときに引き取ってもらう
新しい天板を購入するにあたり古い天板を処理してもらいたいというケースなら、購入する店に処分を依頼するという方法もあります。
すべての販売店で実施しているわけではありませんが、処分したい商品と同じ用途の商品を購入する場合に、不要になったものを引き取ってくれるというサービスがあります。処分費用が無料なのか有料になるのかは、その販売店によって異なりますが、購入した商品が届く際に引き取ってもらえるという点は便利で手間いらずです。
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売却して処分
天板の部分だけ欲しいという人はいるのか？と疑問に思うかもしれませんが、中古品として意外と取引されているものです。売却の方法としてはつぎのようなものがあります。
リサイクルショップや買取業者
こたつの天板やダイニングテーブルの天板など、使用感があるものなら売ることは難しいかもしれませんが、新品でまだ使ったことがないものや新品同様のものなら買い取ってくれる可能性があります。重くて持ち運びが難しいような大物なら、自宅まで査定に来てくれる出張サービスがあるリサイクルショップ・買取業者に依頼しましょう。
フリマアプリやネットオークション
著しく汚い、傷が多いなどの天板は別として、少々の傷や使用感があってもOKという人なら、フリマアプリやネットオークションで探すことも多いです。リサイクルショップや買取業者に断られてしまった天板でも、とりあえず出品してみてはいかがでしょうか。意外なほど高く売れるかもしれません。
無料で譲る
無料で譲りたい場合は、知人や親せきに声をかけてみるほかに、地域の情報サイトなどで欲しい人に連絡してもらう方法もあります。
もともと処分したいと思っている天板なら、タダで譲るのは惜しくないでしょう。譲る方法は処分費用がもちろん不要になりますが、先方に送る際の送料が必要になる場合があるので、できれば引き取りに来ることができる人に譲りたいものです。
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不用品回収業者に依頼する
もっとも手軽で確実に処分できる方法、それが不用品回収業者に依頼する方法です。自治体で処分するよりも支払う料金は高くなるのですが、自治体で天板を処分する場合の面倒な手間やデメリットが不用品回収業者にはありません。自治体で天板を処分する際の手間・デメリットとは、つぎのようなものです。
ココがダメ
- 申し込んで予約しなければ回収してもらえない
- 即日対応ができない、希望する日の回収が難しい
- 直接搬入するためには車が必要
- 指定された場所や家の前まで運び出す必要がある
不用品回収業者に依頼するなら、希望する日時の回収はもちろん、即日対応も可能です。申し込みは電話かネットで行い、後は当日自宅で待っていればOKです。不用品回収業者のスタッフが天板を家から運び出し、車への積み込みももちろん行ってくれるので、安全・体への負担もなく処理してもらうことができるでしょう。
ほかにもいろいろ処分してもらえる
不用品回収業者はさまざまな不用品を回収してくれるので、天板のほかに重いもの・かさばるもの・自治体で分別して出すのが面倒なものなど、不要なものをまとめてすっきりと片付けることができます。
また、天板一枚だけなら割高になる料金も、ほかにも処分したいものがあれば、積み放題などのパック料金でお得に処分することができます。リサイクルショップや買取業者、フリマアプリやネットオークションでは思うように買い手が現れず、空振りに終わるかもしれません。譲ってほしいという人もいなければ、結局自治体のゴミ処理サービスにお願いしなければならないでしょう。
時間にゆとりがある人ならそれでもいいかもしれませんが、一刻も早くすっきりと片付けてしまいたいというなら、不用品回収業者を検討してみてください。