タイヤのラバーチェーンの処分の仕方について、正しい捨て方や手順などを分かりやすく解説します。
タイヤのラバーチェーンの処分の仕方
前提として、タイヤのラバーチェーンはゴム製でゴムチェーンとも呼ばれます。金属製や布製のタイヤチェーンとは種類が異なり、処分方法も別々の場合がありますのでご注意ください。
それを踏まえてお伝えすると、タイヤのラバーチェーンは主に以下の6つの方法で処分できます。
- 可燃ごみとして処分
- 粗大ごみとして処分
- 持ち込みで処分
- 譲渡
- 売却
- 不用品・廃品回収で処分
それぞれの方法や手順を詳しくみてみましょう。
タイヤのラバーチェーンを可燃ごみで処分する方法
タイヤのラバーチェーンはサイズによってゴム製であるため、可燃ごみとして処分を認めている市区町村も多いです。タイヤのサイズも車種によって違いがあるようにラバーチェーンもタイヤごとにサイズが異なります。
軽自動車のような13インチクラスのタイヤであれば短いラバーチェーンを使用しているため、可燃ごみ用の袋に入れて処分できます。ただし、お住いの地域によってはチェーン全般を可燃ごみに指定していない可能性もありますので、ごみの分別ルールをよくご確認ください。
タイヤのラバーチェーンを粗大ごみとして処分する方法
サイズが大きくて前項のような可燃ごみでタイヤのラバーチェーンを処分できない場合は、粗大ごみとして処分できる市区町村もあります。基本的に粗大ごみで処分する場合は、収集の利用かクリーンセンターなどへの施設への持ち込みです。
収集の場合は、事前申し込みが必要なことがほとんどで、役所へ問い合わせて収集日を決めた後、市区町村ごとに決められた粗大ごみ料金として、処理券を購入するといった手順を踏みます。
処理券は各市区町村内のコンビニや商店などで購入でき、取集日にラバーチェーンに貼り付けて出すパターンが多いです。中には収集当日に直接料金を支払うルールになっているケースもありますので、お住いの地域の役所へご確認ください。
また、持ち込みの場合は、指定されているクリーンセンターなどの施設を有している市区町村に限り利用可能な処分方法です。事前に申し込みなしで持ち込める市区町村が多いですが、必要な場合もあります。なお、持ち込みの場合の料金は荷下ろし前後で車両の重量を計測して決定するパターンが一般的です。
タイヤのラバーチェーンを持ち込みで処分する方法
タイヤのラバーチェーンの持ち込みによる処分は、粗大ごみの他、カー用品店や自動車整備工場でも受け付けています。有名どころはオートバックスやイエローハットなどです。
自動車に関する用事で立ち寄った際などにタイヤのラバーチェーンの処分も申し出てみてください。多くの店舗は引き取りを行っています。こちらの方法は、先述の可燃ごみや粗大ごみのようにサイズに関係なく処分できるので、手軽です。ただし持ち込むという労力は発生します。
タイヤのラバーチェーンを譲渡で処分する方法
タイヤのラバーチェーンを手に入れようとしている知人がいれば、譲渡での処分も可能です。ただし、譲渡先で使用している自動車のタイヤサイズとラバーチェーンのサイズがマッチする必要があるので、他の不用品の譲渡よりも見つかりにくいかもしれません。
もし、譲渡先を見つけにくい場合は、ジモティーなどのネット掲示板で探してみるのもおすすめです。
タイヤのラバーチェーンを売却で処分する方法
タイヤのラバーチェーンの状態が良ければ、売却で処分できる可能性があります。これは先述のカー用品店などの専門店でも買取を行っている店舗がありますので、ぜひ問い合わせてみてください。
リサイクルショップでも買取していますが、タイヤのラバーチェーンはカー用品のため専門性の高い場所で売却した方が高額になる可能性が高いです。
この他、ネットオークションやフリマアプリでの個人売却も可能ですが、買取店よりも時間や手間がかかる可能性があります。早期売却を狙うのであれば、同等のラバーチェーンがどのくらいで売買されているかなど相場もチェックしてみてください。
タイヤのラバーチェーンを不用品・廃品回収で処分する方法
他の不用品などが大量にあるケースでは、不用品・廃品回収業者にタイヤのラバーチェーンも一緒に回収してもらうことで処分可能です。
もちろんラバーチェーン単品での処分も可能ですが、料金的にみると可燃ごみや粗大ごみとして処分した方がお得感はあります。
ご利用の際は、お住いの地域対応の業者を探して見積もりを依頼しましょう。業者によって料金やサービス内容がことなるので極力、複数社ピックアップして相見積もりをした方がご自身に合った業者を選べるのでおすすめです。
タイヤのラバーチェーンの処分費用
つづいて、ここまで解説したタイヤのラバーチェーンの処分方法の各費用についてです。分かりやすいように下記に処分方法ごとの料金を表にまとめました。
タイヤのラバーチェーンの処分方法ごとの料金目安
処分方法 | 処分料金 |
---|---|
可燃ごみ | 0~200円 |
粗大ごみ | 0~500円 |
持ち込み・譲渡・売却 | 0円 |
不用品・廃品回収 | 1,000~10,000円 |
表に記載の料金は目安であり、市区町村や業者などによって金額は異なります。可燃ごみや粗大ごみですと、指定有料袋を採用していないケースや持ち込みで無料になるケースなど地域によって様々です。
カー用品店や自動車整備工場に持ち込んだ場合は、基本的に無料ですが、業者によってはラバーチェーンの状態により買取で処分してもらえるケースもあります。
また、売却の場合の相場としては、買取の場合が1,000~15,000円前後、ネットオークションやフリマアプリで数百円~35,000円前後と幅があります。これは、種類や使用頻度など状態によって左右されるためです。
ちなみに、大手フリマアプリのメルカリでは過去に定価63,800円で1回のみ使用したラバーチェーンが33,500円で取引されていました。
タイヤのラバーチェーンの処分のタイミングについて
最後にタイヤのラバーチェーンの処分のタイミングについて解説します。ラバーチェーンはゴム製で、金属製のチェーンより劣化が早いという特性があるため、処分方法によって次のようなタイミングが理想的です。
タイヤのラバーチェーンの寿命のタイミングで処分
タイヤのラバーチェーンの寿命は、おおよそ5年と言われています。これは日本自動車交通安全用品協会(JASAA)が発表している年数であり、5年を過ぎると安全性を確保できない可能性が高くなることによるものです。
処分を考えているラバーチェーンを装着した自動車を引き続き乗るようでしたら、チェーンを最初に購入した5年くらいのタイミングで処分し、新しく買い替えることでスリップ事故などの危険性を減らせます。
タイヤのラバーチェーンの寿命前のタイミングで処分
もし、タイヤのラバーチェーンの売却をお考えであれば、寿命前のタイミングがおすすめです。安全性が保証されていないラバーチェーンの需要は少ないことが予想され、使用年数が長いほど売れにくくなります。
このため、先述のような1回のみ使用など寿命とされる5年よりも前にタイヤのラバーチェーンを使わなくなったというようなケースであれば、高値で売れる可能性もあります。ただし、寿命前であっても使用頻度が多く、劣化が目立つ場合は寿命を迎えたラバーチェーンと同等の価値として扱われる可能性が高いです。
また、譲渡の場合も5年を超えていますと次にラバーチェーンを使用される方の安全性を確保できないため、他のタイミングや方法での処分を強くおすすめします。
まとめ:タイヤのラバーチェーンの処分方法について
以上、タイヤのラバーチェーンの処分方法について解説しました。基本的に市区町村のごみ分別のルールに従って処分できますが、サイズによって可燃ごみまたは粗大ごみに指定されているケースが多いです。
また、カー用品店や自動車整備工場への持ち込みでも処分可能で、譲渡や売却といった方法もあります。その他、不用品・廃品回収業者への依頼も可能ですが、この場合は料金的に他の不用品があるケースでの処分がおすすめです。
なお、タイヤのラバーチェーンの処分のタイミングは寿命の5年を目途に廃棄するのか売却・譲渡するかによって決められます。ぜひ、これらをご参考に適切にタイヤのラバーチェーンを処分なさってください。