みなさんはネジや鍋などの鉄くず(金属屑)ごみが出た際どのように処分していますか。
これらについて見ていきましょう。
目次
家庭から出る鉄くずとは?
家庭から出る鉄くずごみには、以下のような例があります。
小さな鉄くず
- 缶切りやはさみの刃の欠片
- 釘やビスの切れ端
- フックやクリップの切れ端
- 金属の食器や鍋の欠片
- フライパンの底やハンドルの欠片
- ブラケットやスイッチプレートの切れ端
- ドアノブや引手の取り付け部分の切れ端
大きな鉄くず
- 自転車のハンドルやペダルの欠片
- バイクのフレーム、パーツ
- 車のナットやボルトの切れ端
- 冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどの家電製品の金属部品
- 窓枠や扉、フェンスなどの金属製建材
などに分類されます。
分解する際はくれぐれも怪我のないように気を付けましょう。
鉄くずの処分方法5選
家庭に眠っているキッチン用品や家電製品や大きい乗り物類などの処分方法を以下に紹介していきます。
小さな鉄くずは自治体のごみとして処分する
自治体のごみとして処分できる小さな鉄くずごみには、以下のような例があります。
小さな鉄くずは、自治体のごみとして処分できます。
ただし、地域によっては、自治体の回収方法が異なる場合があるため、自治体のホームページやごみ収集カレンダーを確認することをおすすめします。
また、大量に出る場合は、クリーンセンターやリサイクルショップなどの専門店に持ち込んで処分することもできます。
大きな鉄くずは自治体の粗大ごみとして処分する
自治体の粗大ごみとして処分する大きな鉄くずごみには、以下のような例があります。
これらの大きな鉄くずは、自治体の粗大ごみとして処分することができます。
ただし、小さな鉄くずと同じように、自治体によって処分方法が異なる場合があるため、自治体のホームページやごみ収集カレンダーを確認することをおすすめします。
また、処分方法によっては有料となる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。
クリーンセンターに持ち込んで処分する
鉄くずを処分する場合、クリーンセンターに持ち込むことができます。
クリーンセンターとは、自治体が運営するごみ処理場のことで、家庭から出る様々なごみを収集、処理する施設です。
また、一般のごみのほかに、粗大ごみや有害ごみなど、特定の種類のごみを持ち込むことができます。
ただし、自治体によって受け付ける鉄くずの種類や処分方法は異なるため、事前に確認することが必要です。
鉄くずをクリーンセンターに持ち込む場合、処分にかかる費用が発生することがあります。手数料や受付時間なども確認しましょう。
ココに注意
鉄くずには、鋭利な部分があるため、持ち込む際には、尖った部分を丸めたり、包んだりするなど、注意して処分するようにしましょう。
クリーンセンターでは鉄くずの再利用も行われています。
処分された鉄くずは、専用の機械によって選別され、破砕や加工などの過程を経て、再利用されることがあります。
主な方法には、鉄鋼製品の原料としての再利用や、道路舗装材、防音壁、建設資材などへの再利用が挙げられます。再利用することで、新たな資源を取り出す必要がなくなり、環境にやさしいリサイクルが実現できます。
ただし、再利用される鉄くずには一定の条件があります。
例えば、大量の汚れや錆び、付着物がある場合、再利用が難しい場合があります。
また、塗装された鉄くずは、塗料が再利用品質に影響することがあるため、再利用ができない場合があります。
したがって、家庭で発生した鉄くずを処分する際には、できるだけクリーンな状態にして、再利用の可能性を高めるようにすることが大切です。
クリーンセンターでの鉄くずの処分方法
1.集積場で処分する場合
集積場とは、クリーンセンター内に設置されている様々なごみを分別・集積する場所です。集積場に鉄くずを持ち込む場合、指定された場所に設置されたコンテナなどに投棄します。
ただし、自治体によっては、鉄くずを指定の場所に持っていくことが必要な場合があります。
2.リサイクル業者への持ち込み
クリーンセンターによっては、リサイクル業者と提携している場合があります。
この場合、鉄くずをリサイクル業者に持ち込むことができます。
リサイクル業者は、鉄くずを回収し再利用することができます。
3.持ち帰って自己処分する
クリーンセンターで鉄くずを処分する必要がない場合、持ち帰って自己処分することもできます。
ただし、自治体によっては、鉄くずを出すことができる日時や方法に制限がある場合があります。
鉄スクラップ回収業者に依頼する
鉄スクラップ回収業者とは、金属製品や鉄くずなどのリサイクルを行う業者のことです。
鉄スクラップ回収業者は、鉄くずや金属スクラップなどの廃棄物を回収・買取り、再生利用することで、資源循環の促進や環境保護に貢献しています。
鉄スクラップ回収業者に依頼する際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。
まず、回収業者が適切な許可や保険を持っているかどうか、確認することが重要です。
適切な許可を持たない業者や保険がない業者は、事故やトラブルが発生した場合に責任を負わない場合があります。そのため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
また、回収業者の買取価格についても注意が必要です。
価格が安すぎる場合は、鉄スクラップを適切に処理できていない可能性があるため、信頼性に欠ける業者である可能性があります。
一方で、高すぎる価格を提示している業者も注意が必要で、適正価格であるかを確認する必要があります。
さらに、回収方法についても確認が必要です。
回収方法によっては、騒音や振動が発生することがあります。
周囲への迷惑を考慮し、適切な時間帯に回収してもらうように依頼することが望ましいです。
以上のような点に注意しながら、信頼できる鉄スクラップ回収業者に依頼することで、適切に鉄スクラップを処理することができます。
鉄スクラップ回収業者に依頼方法
1.電話やメールで問い合わせ
鉄スクラップ回収業者に電話やメールで問い合わせ、回収の希望日時や量、回収場所などを伝えます。業者によっては、見積もりを行ってくれる場合もあります。
2.回収日時の調整
回収日時が決定したら、回収スタッフが指定した日時に回収に来てくれます。業者によっては、指定日時に合わせてスタッフを派遣してくれる場合もあります。
3.鉄くずの量や品質の確認
スタッフが鉄くずの量や品質を確認します。品質が良い場合は、価格が高くなることがあります。
4.鉄くずの買取り
確認が終わったら、業者が鉄くずを買い取ります。価格は、鉄くずの量や品質、市場価格などによって異なります。
ただし、業者によっては、鉄くずの量や品質によっては買取りを断られる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。
5.買取代金の支払い
鉄くずが買い取られたら、買取代金が支払われます。
支払い方法は、現金払いが一般的です。業者によっては、銀行振込やクレジットカード決済に対応している場合もあります。
まとめて不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者は、不要な家具や家電製品、リサイクル可能な廃品など、さまざまな不用品の回収・処分を行う専門業者です。家庭や事業所から出る様々な不用品を回収し、適切に処分することで環境保全に貢献しています。
不用品回収業者は、以下のようなサービスを提供しています。
不用品の回収
家具、家電製品、布団、カーペット、タイヤ、鉄くず、金属類、ペットボトル、古本、不用品衣類、不用品おもちゃなど、さまざまな不用品を回収してくれます。
家庭だけでなく、事業所や店舗などでも不用品回収を行っています。
処分方法の提案
回収した不用品の処分方法について、適切なアドバイスを行ってくれます。
リサイクル可能なものはリサイクルし、不用品処分の適正化に努めています。
解体工事の実施
建物や家屋の解体工事を行い、建材や不用品の回収処分も行っています。
回収後の清掃
回収した後には、部屋や敷地の清掃も行ってくれることがあります。
清掃作業も業務の一環として行っている業者が多いため、一括で依頼することもできます。
不用品回収業者に依頼する際には、業者の信頼性や費用、サービス内容などを比較して選ぶことが大切です。
また、回収する不用品の種類や量によって費用が異なるため、事前に見積もりを取ることも重要です。業者によっては、無料で見積もりを行っているところもありますので、ぜひ利用してみてください。
処分した後の鉄くずはどうなるか?
鉄くずは、金属リサイクルによって再生利用されます。
リサイクルプロセスは以下の通りです。
集荷・運搬
金属リサイクル業者が鉄くずを集荷・運搬します。大量の鉄くずは、トラックなどで運搬されます。
分別
リサイクル業者では、鉄くずを適切に分別します。
鉄くずには、異物や汚れが混じっている場合があるため、ここで不純物の除去や洗浄を行います。
粉砕・圧延
鉄くずは、機械で粉砕され、圧延されます。このプロセスによって、鉄くずを再生利用するための形状や大きさが整えられます。
再生利用
鉄くずは、再生された後、様々な製品に利用されます。
代表的なものとして、鉄鋼製品があります。再生された鉄は、建築物や橋などの大型構造物から、車両や機械類、家庭用品などに使われます。
リサイクルによって、鉄くずは廃棄物として処分されるのではなく、再生されることで環境への負荷を低減することができます。また、再生された製品は、資源の節約につながります。
リサイクルは、循環型社会の構築にも貢献しています。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
鉄くず(金属屑)ごみは様々な種類のものがあり、それぞれの捨て方があるということが理解していただけたかと思います。今後はこの記事をご活用ください。