面倒なお皿洗いから解放してくれる食洗機ですが、壊れてしまったり不要になったら処分しなければなりません。いざ食洗機を処分することになったら、その処分方法はご存じでしょうか。
普通に考えると粗大ゴミでは?と予想するかもしれません。食洗機の処分はどうすればいいのか、その方法をくわしく解説していきます。
目次
食洗機には2つのタイプがある
食洗機には2つのタイプがあり、処分方法はそのタイプによって異なります。ひとつは卓上型の食洗機、もうひとつはビルトイン型の食洗機です。まず、この2つのタイプの特徴について見ていきましょう。
卓上型の食洗機とは
据え置き型とも呼ばれるタイプで、シンク周りやテーブルに置いて使用しますが、特別な工事を業者に依頼しなくても自分で設置することができます。シンクとは独立しているので、処分は比較的カンタンです。
ビルトイン型の食洗機
シンクの下、キャビネットに設置するタイプでシンク周りはスッキリするので、調理するためのスペースを広くとれるというメリットがあります。設置するには電気工事や水道工事の知識が必要で、専門業者が作業を行うのが一般的です。設置だけでなく取り外しの作業にも知識や技術が必要ですから、不要になったときの処分も一般の人では難しいでしょう。
卓上型食洗機の処分方法について
卓上型食洗機を処分する場合、つぎの方法があります。
方法
- 自治体に粗大ゴミとして処分してもらう
- 粗大ゴミ以外のゴミとして自治体で処分してもらう
- 販売店に下取りや引き取りをしてもらう
- リサイクルショップなどに売却する
- フリマアプリやネットオークションで売る
- 不用品回収業者に処分を依頼する
それぞれの処分方法について、くわしく見ていきましょう。
自治体に粗大ゴミとして処分してもらう
食洗機もサイズがいろいろありますが、卓上型の食洗機なら自治体で粗大ゴミとして処分してもらうことができます。粗大ゴミの出し方は、自宅や収集場所まで回収に来てもらうか、粗大ゴミを処理する施設まで直接持ち込みます。
回収を依頼するなら、まず粗大ゴミ処理を受付する窓口に電話やネットで申し込み、必要な料金分の粗大ゴミ処理券を購入します。予約した日になったら、指定された場所(自宅前や収集場所)に粗大ゴミ処理券を貼り付けた食洗機を置いておき回収してもらいます。処分するための費用は自治体によって異なりますが、500円~1,000円程度が目安です。
粗大ゴミ以外のゴミとして自治体で処分してもらう
もし食洗機がゴミ収集の指定袋に入るサイズであれば、粗大ゴミではなく燃えないゴミとして処分することができます。ただし、食洗機を粗大ゴミとして処分している自治体では、指定袋に入るサイズだとしても出せませんから注意してください。
また、食洗機は小型家電リサイクル法の対象になっている家電なので、自治体がゴミとは別に回収している場合があります。食洗機を小型家電として回収しているのか、どのような回収方法なのかは、それぞれの自治体に問い合わせてください。自治体で小型家電を回収する場合、手数料は無料になることがほとんどです。
販売店に下取りや引き取りをしてもらう
不要になった食洗機を処分するだけではなく、新しい食洗機を購入する場合なら、買い替えということで販売店が下取りしてくれる可能性があります。下取りしてもらうことで購入費用がいくらか安くなりますが、下取りが無理でも古い食洗機を引き取るサービスを行っている販売店も多いので、新しく食洗機を購入する際は確認してみてください。
引き取り料金が無料になるのか有料なのか、それは販売店によって異なります。
リサイクルショップなどに売却する
壊れていたり傷や汚れがひどいなら売却は難しいですが、状態が良いものならリサイクルショップで売却することも可能でしょう。ただし、製造から5年経過したものは断られることもあります。
フリマアプリやネットオークションで売る
リサイクルショップでは製造年数が古いことで断られることもありますが、フリマアプリやネットオークションでは動けば古くてもかまわないと納得して購入する人がいるので、古くても売れる可能性があります。価格も自分で設定でき、スマホやパソコンで自宅にいながら取り引きできるのは便利ですが、必ず売れるとは限らず売れない場合もあるでしょう。
そういった残念な結果になってしまったら、別の方法で食洗機を処分しなければなりません。
不用品回収業者に処分を依頼する
急ぎの処分もOK、即日対応が可能で確実に食洗機を処分できる方法といえば、不要品回収業者への依頼です。自治体の粗大ゴミとして回収を依頼する場合は、予約を取ってから早くて数日後でなければ回収に来てくれません。回収までの手間もいろいろかかり面倒です。
しかし、不要品回収業者なら連絡してから回収までが早く、相談すれば即日対応も可能です。食洗機を指定された場所まで持って行くのは、大きいサイズならかなり難しいはず、家の玄関先まで出すこともひとりでは無理かもしれません。
不要品回収業者に依頼するなら、運び出しを自分でしなくてもよいのでラクチン、無理して運び腰を痛める心配もないでしょう。費用は自治体での処分よりもかかりますが、引っ越しなど食洗機以外の不用品も片付けたいなら、積み放題のパックなど利用しお得に処分することもできます。
ビルトイン型食洗機の処分方法について
ビルトイン型の食洗機の場合、設置するのと同じように外すのも知識や技術がなければ難しいです。つまり、一般の人が処分するために取り外すのはやめたほうがいいということ、ビルトイン型の食洗機を処分するならつぎの方法を検討してみてください。
専門の業者に依頼する
シンクの設置を請け負う業者なら、撤去や処分も依頼することができます。撤去と処分にかかる費用ですが、食洗機の処分だけでなくそれと入れ替えに新しい食洗機を購入する場合、入れ替え工事費として撤去と処分費用が含まれていることもあります。
不用品回収業者に処分を依頼する
不要品回収業者にビルトイン型の食洗機の処分を依頼すると、取り外しから行ってくれる場合もあります。処分費用はその業者によって異なるので確認が必要ですが、食洗機以外にも不用品の処分を依頼することでお得に利用することができるでしょう。
卓上型でも取り外しは要注意
専門的な知識や技術が必要なビルトイン型の食洗機の取り外し、こちらは自分で頑張らないでプロにおまかせするのが無難です。卓上型なら、説明書を見れば一般の人でも取り付けできるので、取り付けできれば取り外すことも不可能ではないでしょう。
ただし、処分する際に取り外すなら、取り付けるときとは違う注意点があります。取り外すまで使用してきた食洗機ですから、中に残っている水に注意しなければなりません。どのように注意して取り外せばいいのか、手順を紹介しましょう。
卓上型食洗機の取り外し方
まず庫内の水を排水し、分岐水栓のコックを閉じてから作業を行います。つぎに電源プラグとアースを外し、分岐水栓から吸水ホースを外します。
吸水ホースを外す際は、水が多少出てくるのでタオルなど用意してこぼさないようにしてください。完全に排水されていない可能性がありますから、吸水ホース・排水ホースは上向きになるように、テープで食洗機本体に仮止めしましょう。もちろん、食洗機を運ぶときは倒さずに、できるだけかたむけないようにして運びます。
面倒な食洗機の処分はプロにおまかせ
素人では取り外すことが難しいビルトイン型の食洗機はもちろん、卓上型でも持ち運ぶのが大変なものや、運び出す前の準備や手間がわずらわしいという人なら、プロに依頼して処分してもらうのがおすすめです。
不要品回収業者なら、ビルトイン型の食洗機の取り外しも依頼できる場合があり、卓上型でも依頼者が手間をかける必要がなく業者の方で運び出し回収してくれます。
手間はかかっても費用を安く抑えたいなら、自治体で粗大ゴミ・燃えないゴミとして出すという方法もありますが、自治体に出す場合はルールを守って出すようにしてください。