レトロな雰囲気に美しい装飾が施されていたりと、古くても高級感あふれるアンティーク家具。ゴミとして処分するのはもったいないように感じますよね。アンティーク家具はとても人気があるため、中古であっても良いものには需要があります。
では「良いもの」をどうやって見分ければよいのでしょうか。
素人には判断できませんよね。
価値のあるアンティーク家具を廃棄してしまわないように、その価値や査定方法、売却する場合の選択肢、楽な廃棄方法などについてご紹介いたします。
目次
アンティーク家具の基準
アンティーク家具とは、製造から100年以上経っている工芸品や美術品のことですが、時間の経過はあくまで目安で古くて味わいのあるものはアンティーク家具として扱われています。
ウォールナットやチーク・マホガニーなどの高級天然木を素材とし、猫脚だったり、貝殻や草木の彫刻が施されていたり…職人により一つ一つ作られたと感じさせる非常に細かい装飾や細工そして技術を感じさせるものです。
産地としては、ヨーロッパがメインでイギリス・フランスの他にイタリアや北欧など、他の地域ではアメリカや中国、そして日本のものもあります。
アンティーク家具の価値
価値があるとされているアンティーク家具は、有名ブランドのものや特殊な技術で細工が施されているものです。
古ければよいわけではありません。
ただその判断が難しいため、専門家が鑑定をする場合でもいろんな情報が必要とされます。
査定前に準備できるように、順にご説明いたします。
メーカー・ブランド
価値の判断が難しいアンティーク家具ですが、メーカーやブランドはロゴの刻印やシールなどで残されていることが多く、わかりやすい基準となります。
見えにくい場所にあることも多いのですが、重要な項目となりますのでじっくり探してみてください。
入手経緯
古いアンティーク家具の価値を判断する方法として、入手経緯が参考になることがあります。
参考
- 曽祖父が建てた蔵の中にあったものを相続した
- 〇〇というアンティークショップで購入した
- イギリスの友人から譲ってもらった
などの情報により、何年前のものなのか・どこの家具なのか・ブランド物である可能性など確認すべき内容を絞ることができます。
確認されることが多い内容は、購入した場所・時期・値段などです。
意外な手がかりにより査定額が上がるため、わかる限りの情報を用意しておくことをおすすめします。
コンディション
アンティーク家具はダメージがある場合も買取の対象となりますが、それでもコンディションは査定に影響します。使用年数・使用していなかった年数、傷や汚れの状態などが確認されるようです。
アンティーク家具の処分方法
アンティーク家具は需要のあるものはかなりの高額での買取の可能性がありますが、残念ながらアンティークとして価値はなく普通の家具と判断されることも多いです。
正しい判断をしてもらった上で、売却か廃棄等の処分を検討しましょう。
廃棄をする場合も、状況によりお得な方法や楽な方法がありますので、順にご説明いたします。
アンティーク家具買取専門業者
アンティーク家具買取専門業者には、アンティーク家具か判定できる鑑定士がいます。
価値のあるアンティーク家具を無駄に安く手放さないために、専門の買取業者を利用することを強くおすすめします。
出張買取を行っている業者もありますが、詳しい情報と写真などを元に、ネットでもある程度の査定金額を出してくれる専門業者も多くあります。
可能性があるものに関しては、目安としてぜひ一度問い合わせてみてください。
なお、買取実績が多いことは信頼度を表しています。
業者を選ぶ際にはホームページの買取実績や商品のページを参考にするのも一つの方法です。
家具を買い替える場合
新しい家具の購入によりアンティーク家具を処分する方は、購入先の店舗に引取りサービスを行っていないか確認してください。
無料もしくは安価で回収処分できる可能性があります。
この処分方法の場合、新しい家具を設置するタイミングでそのまま引き取ってもらうことができるため、処分がスムーズです。
また、下取りも行う家具店もあり、より安く家具を処分できるかもしれません。
新しく購入する家具と種類が異なる場合でも、交渉次第では下取り対象となるようです。
多くはありませんがアンティーク家具の知識をもつ鑑定士がいる家具店もあります。
アンティーク家具専門の買取業者同様により正しい判断が可能ですので、気になる方は確認してみてください。
引っ越しを伴う場合
アンティーク家具が不要になった理由が引越しによるものである場合は、引越し業者に処分を依頼すると、引越し作業と同時に処分もできることとなり便利です。
すべての引越し業者でこのサービスを行っているわけではないため確認が必要ですが、大手引越し業者では、クロネコヤマト・アリさんマークの引越し社・日本通運などが引取りサービスを行っています。
時間も手間も労力もかからず便利ですが、サービスの利用には費用が必要ですので注意してください。
自治体のゴミ収集を利用
自分で運び出すことができるアンティーク家具は、居住する自治体の粗大ゴミで処分するのが簡単で最も不安のない廃棄方法です。
粗大ゴミ回収券の購入など費用は必要となりますが、業者に廃棄を依頼するよりも安く処分できることが多いようです。
粗大ゴミは回収日が決められており、予約が必要な自治体ではかなり回収日が先になることもありますので、処分を急いでる方には向かない方法となります。
不用品回収業者に依頼
アンティーク家具だけでなく処分するものがたくさんある場合、または特定の日にまとめて処分したい場合は、不用品回収業者での廃棄が適しています。即日対応可能な業者も多く、重たい家具であっても運び出してくれるのも嬉しいところです。
ただ、それなりの処分費用が必要で業者によってかなり差がありますので、事前に必ず見積もりをとるようにしてください。
加えて、無許可の悪徳業者やボッタクリ業者の存在には注意が必要です。
運んでしまってから追加料金を請求するなど、予想以上に費用がかかってしまった方が多いようです。
回収した家具を不法投棄する業者もあります。
その責任はゴミの持ち主となるため見過ごせません。
そのため、不用品回収業者の公式サイトや口コミは必ず確認することをおすすめします。
そして自治体から「一般廃棄物収集運搬業の許可」を得ているかチェックしてください。
家具などの不要品を回収できるのは、認可された業者だけです。
まとめ
アンティーク家具の処分方法についてご紹介いたしました。
素人では価値の判断が難しいアンティーク家具は、一般的な買取業者では適正な価格での買取が期待できません。
そのため、専門の鑑定士による確認ができるアンティーク家具専門の買取業者に依頼するのが正しい方法です。
ネットでの簡単な査定を行っている業者も多いので、細かい装飾など細工を撮影した写真や、メーカーやブランド・購入時期や入手方法などの情報を詳しく確認した状態で問い合わせてみましょう。
価値がなかった場合は、買い替えの場合は新しい家具の販売店での引取り・引越しの場合は引越し業者での引取りが簡単な方法です。
他の廃棄方法としては、自治体の粗大ゴミとしての回収や不用品回収業者への回収依頼などが考えられます。
廃棄を考えていたほどの不要なものがお値打ち品であるのが一番ですが、そうでない場合もスムーズな処分方法を見つけてください。