タイヤホイールの処分を考えた際に「粗大ごみで出せるのか?」といった疑問にお答えすべく、正しい処分方法や費用について分かりやすく解説します。
目次
ホイールは粗大ごみで出せるか?
タイヤホイールを粗大ごみに指定している自治体はほとんどありません。そのため、ホイールを粗大ごみとして廃棄するのは一部の地域を除いて難しいです。その理由として、タイヤホイールはもちろん、自動車関連のパーツのほとんどは、環境大臣により適正処理困難物に指定されていて、市区町村では処理が困難と判断されていることがあげられます。
なお、ホイールはタイヤに装着して使用されますが、タイヤとセットでもホイール単独でも粗大ごみとして扱っている地域はほとんどありませんのでご注意ください。
では、タイヤホイールはどのように処分すれば良いのか?次項ではホイールの正しい処分方法について解説します。
ホイールの正しい処分方法
タイヤホイールは粗大ごみとして出せない代わりに、大きく分けて売却または廃棄のいずれかで処分可能です。ホイールは種類や製品によって高額で売却できる可能性もあり、廃棄よりもお得に処分できる可能性が期待できます。特に自動車が限定車などで特別仕様のホイールが使われていると希少価値が高いといった例もあります。
ただし、以下のようなホイールは売却が難しい場合も多いので、後述する廃棄での処分がおすすめです。
処分方法
- ホイールがスチール製
- 大きな歪みや傷が目立つ
- 錆びている箇所が多い
- 4本揃っていない
なお、これらの条件が当てはまる場合、必ず売却できないとは言いきれませんが、必然的に美品のホイールよりも需要が低くなってしまうので売れるまでに時間がかかったり、仮に売れても高値にならなかったりといったデメリットが考えられます。
また、ホイールの売却は何かと手間がかかることが多いため、一刻も早く処分したいとお考えであれば、廃棄した方がスムーズです。
ホイールを売却で処分する方法
では、タイヤホイールを売却で処分する具体的な方法を解説します。ホイールを売却で処分する方法としては、主に業者の買取または個人売買が考えられます。それぞれの方法を詳しくみてみましょう。
ホイールを業者の買取で処分する方法
ホイールを業者の買取で処分する場合は、以下の手順で売却できます。
- 業者へ問い合わせ
- ホイールを店舗に持ち込む
- 査定で買取価格が決定
- 買取依頼or持ち帰り
ホイールの買取を行っている業者は主に、中古ホイールを取り扱っているタイヤ専門店、カー用品店、リサイクルショップの他、一部の自動車販売店や自動車整備工場などが該当します。
まずは、最寄りの業者をお探しの上、ホイールの買取を行っているかご確認ください。買取をしている場合は、持ち込んで査定をしてもらいます。金額に納得できれば売却でホイールの処分完了です。もちろん金額に納得できない場合は、キャンセルで持ち帰りもできます。また、査定金額がつかない場合は、そのまま引き取ってもらえる場合もあります。
もし、最寄りの業者が見つからない場合は、送付で買取可能な業者の利用もおすすめです。この場合、事前に問い合わせの上、写真などを送って確認してもらい買取金額を決めている業者もあります。
ただし、梱包や送付などご自身で行う手間が生じますので、買取金額が高くない場合はお得感がないため、あまりおすすめできません。
なお、売却以外の方法として、利益は期待できないものの譲渡という形でホイールを引き取ってもらう方法もあります。もし、知人に欲しい方が見当たらない場合は、ジモティーなどの掲示板でも譲渡先の募集もおすすめです。
ホイールを個人売買で処分する方法
業者の買取サービスよりも高い金額でホイールを売却したい場合は、個人売買での処分もおすすめです。ご自身で自由に価格設定ができるため、高額での売却が期待できます。
主な方法としては、インターネットオークションやフリマアプリの利用です。まずは、ご自身が利用しやすいサービスに登録の上、ホイールの写真撮影や商品説明を作成し、価格を決めて出品します。
売却のコツとしては、写真の見映えや魅力ある説明文などで興味を沸かせられるかです。ホイールの希少価値の高ければ高いほど、売れやすくなりますが、同等品が数多く出品されている場合は、価格を下げるなどの工夫も必要になってきます。
また、タイヤホイールの売却は必ずしも即決で決まらないことも多々あるため、根気よく気長に待てる場合に限りおすすめします。
ホイールを廃棄で処分する方法と費用
つづいて、タイヤホイールを廃棄で処分する方法と費用について解説します。
ホイールの廃棄での処分方法
タイヤホイールを廃棄する場合は、先述のとおり、粗大ごみなど自治体のごみ分別ルールによる処分は期待できないため、基本的には引き取りを行っている業者に依頼する必要があります。主なホイールの引き取り先は以下のとおりです。
引き取り先
- タイヤ専門店・カー用品店
- 自動車販売店・自動車整備工場
- ガソリンスタンド
- 不用品・廃品回収業者
不用品・廃品回収業者以外は、基本的に持ち込みで廃棄処分を依頼し引き取ってもらいます。ただし、引き取りを行っていない店舗もありますので事前に問い合わせの上、ご確認ください。不用品・廃品回収業者を利用する場合は、近場の業者を探して問い合わせの上、見積もりをしてもらい金額やサービス内容に納得できたら引き取ってもらいます。
ただし、中には認可を受けていない業者も存在しますので、複数ピックアップして相見積もりによる比較してからの決定もトラブルや後悔が減りますのでおすすめです。
また、不用品・廃品回収業者の場合、タイヤホイールだけの処分ですと、料金が割高になるケースもあり、詰め放題などのパックメニューを設けている業者も多いため、他にも不用品が大量にあるような場合での利用でよりお得になります。
ホイールの処分費用
タイヤホイールの処分費用は、ホイール単品やタイヤとのセット、廃棄の依頼先など条件によって様々です。そこで、ここまでご紹介した廃棄処分先ごとに、ホイールの処分費用の目安を以下の表にまとめました。
処分場所とタイヤホイールの処分費用の目安
処分場所 | ホイールのみの処分費用 | タイヤセットの処分費用 | ホイール取り外し工賃 |
---|---|---|---|
タイヤ専門店・カー用品店 | 無料~ | 300円~ | 500円~ |
自動車販売店・整備工場 | 無料~ | 300円~ | 無料~ |
ガソリンスタンド | 無料~ | 300円~ | 500円~ |
不用品・廃品回収業者 | 1,000円~10,000円 | 1,000円~10,000円 | なし |
このように、不用品・廃品回収業者以外で処分する場合、ホイールのみであれば無料で引き取ってもらえる場合が多いですが、タイヤとセットですとほとんどの処分場所では1本あたり300円~費用を設けています。
また、ホイールをタイヤから取り外す場合は、工賃として1本500円~受け付けている業者が多いです。自動車販売店や整備工場などでは、他のメンテナンスがある場合はサービスで脱着を行っているケースもあります。
なお、不用品・廃品回収業者の場合は、業者やパックメニューがあるため、利用方法によって1,000円~10,000円の処分料金の発生が想定されます。
まとめ:ホイールの処分方法と費用について
以上、タイヤホイールの処分方法と費用について解説しました。基本的にホイールは粗大ごみに出せないため、売却や引取り可能な場所にて廃棄による処分が必要です。
処分費用はホイールのみであれば無料で引き取っている場所が多いですが、タイヤとセットですと、1本あたり300円以上の料金を設定されているケースがほとんどです。
ぜひ、これらをご参考にタイヤホイールをご自身に合った方法で適切に処分なさってください。