マットレスを処分するには、自治体での処分やリサイクルショップの利用、不用品回収などさまざまな方法があります。
この記事ではそれぞれの方法について、メリットや注意点を交えマットレスを処分する際に知っておくべき情報を紹介します。
また、ポイントや費用についても解説していきますので、マットレスを処分する際の参考にしてください。
目次
マットレスの種類と寿命
まず、マットレスの種類や寿命について簡単に説明します。
スプリングタイプのマットレス
スプリングタイプのマットレスは金属で作られたコイルスプリングと呼ばれるバネの上に、クッション性のあるウレタンなどの詰め物が施された構造です。
一般的にスプリングマットレスの寿命は約10年程度と言われており、スプリングがへたって体が沈んだり、クッションが潰れて体にスプリングが当たったりした時は寿命と考えられます。
ウレタン・樹脂素材のマットレス
ウレタン・樹脂素材のマットレスは金属のスプリングを使わずに作られたタイプです。
ウレタンマットレスや高反発ファイバーマットレスの寿命はスプリングタイプのマットレスよりも短く、一般的には約3〜5年程度とされています。
以上を目安に、より快適な睡眠を得るための定期的な買い替えを検討しましょう。
マットレスを処分する6つの方法
マットレスを処分する便利で効果的な6つの方法を以下で紹介していきます。
粗大ごみとして自治体で処理する
マットレスを売却する際の1つとして「粗大ごみとして自治体で処分する」方法があります。この方法のメリットはほとんどの自治体で処分が可能であり、費用は1,000〜2,000円程度と比較的安い費用で処分できる点です。
ただし、収集を依頼した場合は玄関先や収集所などの指定場所に自ら運び出す必要があります。
重くて大きなマットレスを家の外に運び出すのが難しい場合は、相談可能な自治体もあるので電話で問い合わせて確認しましょう。
解体して通常の家庭ごみとして収集に出す
マットレスを慎重に解体して通常の家庭ごみとして収集に出す方法もあります。
マットレスを解体するには布を切るカッターやハサミ、バネを切断するための金属カッターなどが必要です。
具体的な手順としては以下のような方法でマットレスを細かくしていきます。
- マットレスの表面にある布地をカッターやハサミで切り取る
- 金属カッターを使ってバネを切断しクッション材を取り外す
- 可燃物や不燃物、プラスチックなどの適切な分別方法に沿って各部品を分ける
- 各部品をそれぞれ適切なゴミ袋に入れ通常の家庭ごみと一緒に収集してもらう
なお、自治体によって収集可能なサイズや分別方法が異なる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
また、解体作業には注意が必要であり、特に一体型電動ベッドや介護用ベッド、ウォーターベッドなど解体が難しいマットレスは専門業者への依頼がおすすめです。
新品購入時に家具店で引き取ってもらう
マットレスの処分と共に新しいマットレスを買い替えるなら、購入する家具店によっては購入時に古いマットレスの引き取りをしてもらえるかもしれません。この方法のメリットは自分でマットレスを部屋から運び出す手間や負担がない点です。
家具店がマットレスを新しく搬入するタイミングで古いマットレスを運び出すため、マットレスを運ぶ手段がない場合はこの方法がおすすめです。
ただし、引き取りサービスには費用がかかる場合があり、自治体での粗大ごみの処理費用と比べて少し割高になる可能性があります。
また、引き取りサービスを利用できるのは新品購入時のみであり、買い替えをしない場合には利用できない点に注意しましょう。
リサイクルショップや買取業者に依頼する
マットレスを処分する方法の1つとして、リサイクルショップや買取業者に依頼する方法があります。この方法のメリットは、出張査定が無料の業者を選べば費用をかけずに査定を受けられる点です。
マットレスの梱包や運搬も業者にお願いできるため手間やコストが省け、さらに収入を得られるかもしれません。
ただし、マットレスの買取に関しては注意が必要です。
寝具は中古市場が不安定な上、知らない人が寝たものを使うことに抵抗感があるため買取してもらえない場合もあります。
出張査定を行っているリサイクルショップや買取業者もあるので、まずは問い合わせて確認してみましょう。
フリマアプリや地域の情報掲示板を利用する
マットレスを処分する方法の1つとして、フリマアプリや地域の情報掲示板を利用する方法もあります。
この方法のメリットは処分費用が不要で、売却できれば臨時の収入を得られる点です。
フリマアプリや地域の掲示板はスマートフォンから簡単に利用でき、出品手続きも簡単で写真を撮って説明文を書くだけでマットレスの出品ができます。
しかし、マットレスの梱包には時間と労力が必要です。
また、大きさや重さによって梱包材や送料の費用がかさむため注意が必要です。
取引相手とのやりとりにも注意しスムーズな取り引きを心がけましょう。
不用品回収業者や廃品回収業者に依頼する
マットレスを処分する際に不用品回収業者や廃品回収業者に依頼するのは、便利な方法の1つです。特に自宅からの搬出が難しい場合や売却を急いでいる方にはおすすめします。
この方法のメリットは、不用品回収業者や廃品回収業者に頼むと自分でマットレスを部屋から運び出す手間が省ける点です。
ただし、信頼性のある業者を選ばなければトラブルに巻き込まれる可能性があります。
以下でトラブルを避けるためのポイントをいくつか紹介します。
まず、一般廃棄物許可証を持っているかどうか確認しましょう。
一般廃棄物許可証は正規の業者であるかを見極めるための重要なポイントになります。
また、ネットで業者を探す場合は口コミなどもチェックしたり、
複数の業者に見積りを依頼してみたり、信頼性のある業者を選ぶようにしましょう。
不用品回収業者や廃品回収業者に依頼する際の費用
不用品回収業者や廃品回収業者に依頼する際の費用は10,000〜15,000円前後が相場ですが、利用するトラックの種類や不用品の量によって異なります。
その場合、軽トラックは5,000円程度、2tトラックは25,000〜39,000円程度が相場となっています。
これらの相場を考慮しながら、不用品回収業者や廃品回収業者を選ぶ際にはいくつかの点に留意することが重要です。
マットレスを処分する際の費用
今まで紹介してきたマットレスの処分方法の費用について、簡単な表にまとめてみました。
粗大ごみとして自治体で処理する | 200~4,400円程度 |
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新品購入時に家具店で引き取ってもらう | なし |
リサイクルショップや買取業者に依頼する | なし |
フリマアプリや地域の情報掲示板を利用する | なし(手数料と送料が発生する場合あり) |
不用品回収業者や廃品回収業者に依頼する | 5,000~39,000円程度 |
まとめ
以上、本記事ではマットレスの処分方法を6つ紹介しました。
どの処分方法にもメリットとデメリットがあり、特に不用品回収業者や廃品回収業者に依頼する際は費用や業者の選び方に注意が必要です。
また、金銭面を考慮し各部品ごとに解体して自治体で処分や業者、フリマアプリの利用で収益を得るなどの方法もあります。
清潔で快適な部屋を保つためにも、この記事を参考にスムーズにマットレスの処分をしましょう。